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仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010

 『ディケイド 本当の終わり』

 その名に違わぬ物語だった。
 勿論、シナリオに全く問題がなかったわけじゃないけれど、確かにこれは完結編だった。

 大体の疑問点とか突っ込みどころは↓で
 http://www.syu-ta.com/blog/2009/12/13/

 俺もほぼ同感だから


 Wに関しては云うことなし。
 完成度の高い物語。当初は不安だったディケイド世界とのリンクも、なんにも心配いらなかった。


 以下、ネタバレ感想。
 てかディケイドの個人的考察。




















◆ディケイドとは?

 ディケイドは生まれながらにして“祭りの神輿”としての運命を背負わされている。その名の通り――ディケイド(10年紀)と。
 “通りすがる者”“全ての破壊者”“全てを破壊し、全てを繋ぐ者”“物語の介入者、闖入者”――ディケイドは“平成ライダー”という世界を繋ぐ橋であり、その世界を語る狂言回しだ。
 だからディケイドは常に『クウガの世界』や『BLACKの世界』といった、他者の世界の中で語られる。しかしそこではディケイドはいたずらな介入者であり、無責任な観測者でしかない。何故ならその世界の主人公はその世界のライダーであり、ディケイドは異物であるからだ。

「ディケイドに、物語はありません」
(本作劇中。渡の台詞より)

 ディケイドは行く先々の世界を写真に撮っていく。観測者として、異邦人として――レンズ越しの世界を切り取り、それを保存する。
 けれど、そこにディケイドの姿はない。
 写真には決して、撮影者が写らないのと同様に――。

「来るならこいッ、全てを破壊してやる!」
(TV最終話。士の台詞より)

 物語を持たないディケイドは、他者の世界へ介入することでしか自分を存在させることが出来ない。けれど存在しない筈の者=ディケイドが、他者の世界に介入するということは、本来の物語を破壊してしまうということだ。
 故にディケイドはライダーと戦う。物語を破壊する。





 ――――けれど。


 もし、ディケイドに物語があったなら――。


 誰かがディケイドの世界を、レンズ越しに見てくれたなら――。





 この映画は唯一『ディケイド』の物語である。
 この映画の中では平成ライダーは全て端役となっている。そしてオリジナルキャストが現れることもない(渡も変身はせず、第一話の時のナビゲーターとしての役から逸脱していない)。それは、この映画が『ディケイド』だからだ。
 ただWのみが、ディケイドと対等な存在である。何故ならディケイドはWの世界を破壊していないし、そして破壊することもない。
 ディケイドはWへと、バトンを渡すのだ。
 次なるライダーへ。
 次なる10年紀(ディケイド)の始まりへ。



◆鳴滝とは?

 初代から続くライダーシリーズの共通点の一つに、力の源=敵の存在というものがある。(初代ライダーはショッカーの改造人間であり、敵もまた改造人間である。)この物語の構造は、勿論平成ライダーにも受け継がれている。
 クウガがラストにおいて、グロンギとほぼ同じ存在となったように。ブレイドがアンデットの力を応用した変身システムであり、最終的にはアンデットとなったように。
 仮面ライダーは、同一の力を持ちながら、正義と悪とで対立する者達なのだ。
 そして殆どの場合、戦いの終わりにおいてその力は捨てられる。彼らの持つ力が、彼らの敵と最も近しいが故に。

 ではディケイドの場合は?
 本来であればディケイドには力の源も敵の存在もない。彼はそもそも物語を持たないからだ。
 そして同時に、ディケイドが力を捨てることはない。何故ならディケイドは“通りすがりの仮面ライダー”であり、旅し続けることが彼の“物語”だからだ。

 そう――“物語”だ。

 物語を得たディケイドには、対立すべき同一の存在がいる。
 それが、鳴滝なのだ。

 鳴滝はディケイドと同様、世界を渡る同一の存在である。そしてディケイドは世界を破壊し、彼は物語を守ろうとする。
 鳴滝は“通りすがらない非ライダー”だ。その姿は没個性的であり、しかも必要以上に世界と接しようとはしない。介入者であるディケイドとは違い、彼は完全な観測者である。
 しかしディケイドという物語世界において、彼は当事者となる。
 ディケイドという主人公(≠介入者)に対する、ライバル(≠観測者)となるのだ。

 劇中では描写されていないが、彼はいまもディケイドを追い続けているだろう。
 アンパンマンとバイキンマンが戦い続けているように。
 そしてそこでもきっと叫んでいる。

「おのれディケイドォォォ!」

 と。



◆終わらない旅

「You're the next Next Decade ゴールより その先にあるスタートライン」
(GACKT『The Next Decade』より)

 夏の映画は、旅に終わりがないというが描かれていた。
 見たときの自分の感想を少し引用する。
「士の旅は自分の世界を探すのが目的だったのだけれど、それはチェックポイントみたいなゴールでしかなかった。
 彼の旅はまだまだ続く――っていうと、まるで投げっぱなしの打ち切りエンドみたいだけれど、実は人生ってやつはみんなそんなもので、彼自身の人生は死ぬまで決して終わらないし、彼を取り巻く物語は人々に語り続けられる限りは永遠なのだ」
 
「星座めぐっても 変わらぬもの 揺るぎない絆 永遠 この旅が終わろうとしても もう二度と会えないとしても Stay Alive」
(GACKT『Stay the Ride Alive』より)

 本作はディケイドを葬送する。旅の終わりを告げる。しかしディケイドの物語が消えることはない。
 ディケイドは物語を破壊してきたけれど、そこにはちゃんと絆が生まれていた。人と人の繋がりが、物語を生んでいた。
 彼の旅は、物語だった。

「立ち止まり 振り返り 歩き出す 僕らはいつも 旅をしてる」
(GACKT『Stay the Ride Alive』より)

 ディケイドは旅を続ける。
 もう二度と会えないけれど。
 彼の物語は、世界は、ずっとずっと続いていく。

「On the road 誰も旅の途中 本当の自分自身 出逢うため」
(GACKT『Journey through the Decade』より)

 旅は――――終わらない。




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