2016年秋アニメ

・刀剣乱舞 花丸
★★★★
梅津泰臣のOP、動画工房の本編、神風動画のEDと全く隙のない布陣。
明るい雰囲気ながらもちゃんとしたバトルもあり、非常に良いバランスかと。
この雰囲気なら誰かが折れたりもしなさそうだ。そう、艦これの悪夢を繰り返してはならないのだ……。

・装神少女まとい
★★
ヌルい萌えアニメかと思ったら、ちょっとしたバトルものだった。
しかしバトルが激しいわけでもなく、物語にフックがあるわけでもなく、キャラもそれほど立っておらず。
なんだか90年代の18時に放送されてたアニメみたいな雰囲気。
なんというか、なにもかもが悉く薄い感じ。

・ステラのまほう
★★★
綺麗で雰囲気のある作画がグッド。
ゲーム画面を模したOP映像も楽しい。
シナリオは可もなく不可もない感じでちょっと薄味。今後の展開次第。

・ナンバカ
★☆
イケメン囚人が罠だらけの刑務所を脱獄しようとしたり捕まったり。
バカというほどギャグがあるわけではなし。女性向けだし。
あとオレンジって女性囚人の服じゃなかったっけ?

・鉄血のオルフェンズ
★★★★
少年兵が増えてたり、若い世代がアラヤシキに抵抗がなかったり、マッキーが地位昇りつめてたり、明らかに世界がヤバい方向にむかってる。
ほとんどバトルがないのに、これだけヤバいって思わせるの上手いな。

・響けユーフォニアム2
★★★★
初回1時間スペシャルで、映画なみのクオリティだった。
ソフト百合っぽさが最高。あくまで友情の延長としての百合って感じなのがいいんだよ。
あと相変わらず人間関係で緊張のある上級生と、そういうのとは無縁の下級生という構成が、あまり物語をシリアスにしすぎなくて良い。
安定の一作。

・競女!!!
★★
プールの上に浮かぶ不安定な足場の上で手を使わずに相手を押し出す競技――要するにドキッ水着だらけの~アレが人気競技として存在するという世界観。
尻を武器に殴ったり叩いたり、なんというか、これほど頭の悪い設定もそうそうないのではなかろうか。
エロゲにありそうな設定。逆に言えばエロゲでもなければ許容されなさそうな世界観なんだけど、それが漫画になってアニメにもなるって――。
作画や演技は良好。キャラも立ってる。ただ根本の設定がちょっと受け入れがたい。

・ブブキブランキ 星の巨人
★★★
分割クールの後半。
主人公や礼央子サイドの話は一旦休憩。他のブブキ使いの話がメイン。
いっそ主人公たちのいない別の話として作っても良かったのでは?
謎や伏線がある筈なんだけど、イマイチそれが分からないのが難点。

・オカルティックナイン
★★★☆
でかぁぁぁい、説明不要!
キャラデザといい声優といい、原作のイメージ通りで非常にグッド。
死体発見は原作の一巻ラストに当たるのでペース早く見えるけど、端折ったエピソードを二話以降に持ってくるだろうから、メチャクチャ早いというわけでもないか。(漫画版もそういう構成になってる)
原作より漫画より早く完結が見れるという意味では、ほぼアニメオリジナル作品に近い。先が気になる。

・アニトレEX
・てーきゅう
★★☆
いままでとそれほど変わってないのでコメントがない。
良くも悪くも前作通り。

・月曜日のたわわ
★★★
まさかのアニメ化。アチャ子の頃からサイトを訪ねていた身としてはなにやら感慨深い。
それとなく仄めかされていた関係や設定が、アニメでちゃんとした物語として再構成されているのが面白い。
フェチズムに満ちたハイクオリティ5分アニメ。あいうら感ある。
なおYouTube配信アニメなのに即日削除されてて、ネット配信も考えものだなぁと思わせる。
サプライズ度は高かったのだが。

・ドリフターズ
★★★★
異常なまでのハイクオリティ。ラストまで持つのか心配になるレベル。
ギャグパートの入りも完璧。
非常に最高だった。


・バーナード嬢いわく
★★★
普段は普通のキャラデザだけど、ギャグパートになると原作っぽい絵になるの、上手い使い分けだと思う。
1話は分かる人には分かるネタ。ネットでも濃い方々が反応していて笑う。一般の人にどれだけ通じるかが心配なところ。
原作の雰囲気をちゃんとアニメにしてると思う。


・魔法少女なんてもういいですから
★★
1期とほとんど変わらないのでコメントなし。
ただOPがポップでパステルだった前作に比べてやや普通になってたのがちょっと減点。


・ブレイブウィッチーズ
★★★☆
ミリタリーと女の子と成長物語が良い感じに融合していてグッド。
ストライクの二期が百合とエロの過剰なファンサービスですっかり骨抜きになっていたので心配していたけど、これは上手く軌道修正出来たのではないだろうか。
偏ったお弁当とか、ホップステップドボンとか、クスリと笑えるシーンの配分も上手い。


・奇異太郎の妖怪日記
★★☆
原作は奇異太郎の奇矯な性格が面白ポイントなんだけど、ちょっとアニメだと弱い印象。
女性声優のイメージじゃないんだよなぁ。合ってないわけじゃないんだけど。
神谷浩史や杉田智和のような、延々一人喋りしてるのが面白いというのは、ちゃんとした技術というか個性なんだなぁ。


・奥さまは生徒会長
★☆
エロアニメなのにエロシーンをほぼカットという、放送する意味あんの?という二期。
相変わらずエロシーンが小ネタで上書きされてて、地上波で放送する意味がなかった。
MXでやれ。

・ソウルバスター
★★
中国発信のアニメ。
なのにストーリーは高校生が三国時代の英霊(女体化した周瑜)を召喚して戦うという、チャイニーズ聖杯戦争だった。
ちゃうねん。中国アニメに期待してるのは日本アニメのクローンじゃないねん。
中国独自の文化とか、武侠とか、カンフーとか、そういう異文化が欲しかったのになぁ。

・ろんぐらいだぁす!
★★★
作画監督が別にいるだけあって、自転車の描写は非常に丁寧。CGも違和感なし。
逆にキャラの作画がたまに乱れるのが心配。まだ序盤だというのに。
あと主人公の声が東山さんなのがちょっと意外。もっと小動物系のイメージだったので。
東山さんだとオーラありすぎというか、圧が強いというか、ぐいぐい来る主人公っぽい声だから。
スポンサーサイト

her/世界で一つだけの彼女

★★☆
離婚調停中の彼女への思いが吹っ切れない、夜な夜なエロチャットをしてるような冴えない中年男性が、人工知能OSと出会い、恋をして、立ち直っていく話。
確かにそういう話で、物語の後半までは予想通りの展開で、OSと主人公の関係も普通の恋愛ドラマのような感じになっている。
(特に体のないOSが本当の人間と協力してセックスしようとするところなんかは、SFっぽさよりも恋愛映画って感じがしてた)
後半はちょっと意外な感じで物語は破局へと向かう。
SF的には納得のいく話ではあったけど、結局OSとの恋が現実へと向き合うための仮想の体験でしかなかったというのは、ややテーマへの踏み込みが足りなかったような。
人工知能との恋かと思ったら、高度なラブプラスだったみたいな。
ガジェットはすごいオタクっぽいけど、中身はガッチガチの恋愛映画なので実はオタク向けではないよな。
世界観の演出が非常に素晴らしく(空飛ぶ車とか空間投影される映像みたいな露骨な未来感ではなく)、ちょっとした技術の変化で近未来感を出してたのは良かった。

キックアス

★★★☆
現実にマスクのヒーローがいたとしたら?
その答えの一つはWATCHMENであり、本作はWATCHMENに対するジョージ・ミラー流の答えなのだろう
WATCHMENが冷戦下のアメリカという巨大な政治的物語なのに対して、キック・アスはヒーローに憧れる少年という個人の物語になっている。
なんの力もない彼がSNSの力でヒーローになるも、本当の犯罪組織や本当の復讐者に出遭ってしまい、憧れのヒーローを諦めるけど、最後の最後に本当のヒーローとなる。
物語にヒット・ガールとキック・アスの二つの軸があり、キック・アスが最後まで本当になんの力もない少年で、そんな無力な少年のままヒーローになるのが良かった。
ジョージ・ミラーは当たり外れが激しいけれど、たまにこういう快作をぶっ放すから侮れない。

コード・ギアス 亡国のアキト


こ れ は ヒ ド い
ツッコミ所が多すぎてツッコミきれないが、どの場面でも通じるのは「お前らいつの間に仲良くなったの?」

二話でいがみ合ってたテロリストと三話ではわいわい仲良くやってるし、部下に銃突きつけてたアホが部下殺されて復讐を誓ってたり、こいつはこいつで何故か味方になってたり、とにかく人間関係がキング・クリムゾンしすぎててわけが分からなかった。

ギアス周りもどういう事情でそれを得たのか、どういう力なのか分からなかったし、しまいにゃ空間まで跳んじゃってるし、なんでもありかよ。

あとルルーシュのカメオ出演。

一話の出来が良かっただけに、それ以降のヒドさが際立つ。興味ある人は一話だけ見ると良い。一話だけは良かった。

聲の形

★★★★☆

あー、面白かった。
京アニの良質な作画とテンポの良い展開で、2時間なんて全然感じなかったわ。
泣けるし、萌えるし、考えさせられる。色んな軸があって非常にグッド。
――ただまぁ。
気になる点がないでもないっつーか。
いや個人的にこの物語はこれでオッケーとは思ってるんだけど、納得出来ないって人の気持ちも分かるんだよ。
というのも踏まえて以下ネタバレ注意。



本作のテーマの一つはコミュニケート。
これは聴覚障碍者とのコミュニケートの問題でもあるけど、実は人と人とのコミュニケート全般の物語にもなってる。
例えば西宮さんの前で陰口を叩くシーンがあって、その度に西宮さんは「何を話してるんですか?」って聞くわけ。で、みんなそれをはぐらかす。
そりゃそーだ。だって陰口を叩かれた本人なんだから。
でもそれだけじゃなくてね、つまり悪口を説明する気まずさ、バツの悪さでもあるんだよ。
誰だって陰口を叩くのが悪いってのは分かってる。それをわざわざ紙に書いて客観視するってのは、もう耐えらんないわけ。西宮さんは自分の醜さを写す鏡みたいなもんなんだよ。
でもさ、悪口を言うのってのもコミュニケートなんだよ。教師や上司の悪口ってメチャクチャ盛り上がるでしょ? それに文句も悪口も言えない相手って、それは友達とは言えないでしょ?
だからこそ学園祭のシーンで足立が手話でバカって伝えたのは非常に大きな意味があって、西宮さんがすごい嬉しそうにするのは、正にコミュニケート出来た証左だから。
あそこが彼女と彼女の物語のゴールなわけ。

それともう一つ、コミュニケートについての大きな話があるんだけど――これは後述する。
この作品の問題点に直結するお話なので。


却説。
もう一つのテーマはずばり罪悪感。(贖罪ではないのがポイント)
そもそもの話の発端は石田くんが西宮さんをイジメたことと、それが原因で今度は自分がイジメられるようになったこと。
被害者の側になったことで、石田くんは罪悪感を負い続け、人の声も顔も意識しないように――つまり精神的な聾唖となる。
つまり石田くんと西宮さんは同じような存在なの。これは互いの家族構成(母子家庭)なんかも共通してて分かりやすい。
で、高校生になって西宮さんと再会した石田くんは友達として最初から関係をやり直すって話なんだけど……。
そう、あくまでやり直すなんだよね。
罪を贖うでも赦しを乞うでもなく――そもそも西宮さんが気にしてないから――その結果の恋愛物語になっているので、まあ争点になるのも分からんでもない。
ただ本作は贖罪ではなく罪悪感がテーマだから。個人の行動ではなく内面の物語なの。
何故かって言うとそれは西宮さんも罪悪感を抱いていて、しかもそれは贖えないものだから。
これもまた後述。
もう一つのコミュニケート問題についてと一緒に、次のセンテンスで語ろう。
つまりこの作品の問題点について――。


西宮さんマジ天使。
イジメられても決して怒ったりしないし、イジメてくる子に対しても友達って言うし、心に暗いところが全くないし、可愛いし、声は早見さんだし、そりゃーもう聖人みたいな人なんだけど――これこそが物語的にも作品的にも最大の問題点になっている。

こいつは個人的に障碍者=イノセント問題と呼んでるもので、要するに24時間テレビ的な障碍者の人は苦労を続けていて心が清らかなんだってやつ。
近年ではようやく「いやいや俺たちだって腹も立つし殺す!って思うこともあるぞ。お前らの勝手なイメージ押しつけんなよ」ってのが障碍者自身からの発信で広まってきて、障碍者というのをイノセントな存在ではなく一人の人間として描くことが主流となってきたように思う。
しかし西宮さんはイノセントで聖人で、そこが前時代的な感動ポルノであると批判される部分でもある。

が、実際のところ西宮さんは確かに良い人だけど、しかしそれは決して純粋な善性によるものではない。
彼女が良い人なのは石田くんと同じで罪悪感によるもの。自分は人に迷惑をかけて生きている、生きていることが申し訳ない、ごめんなさい――という罪悪感が彼女の根幹にあって、それが彼女の献身や滅私に繋がっている。
作品テーマである罪悪感とは石田くんだけではなく、西宮さんのものでもあるのだ。
しかし石田くんは橋から飛び降りるのを止まったけれど、西宮さんは跳んでしまった。
何故なら石田くんの罪悪感は西宮さんという個人に対するもので、これは西宮さんを助けることで結果的に贖われるのだが(ビル落下後の河の中で丸まるというのは、分かりやすい生まれ変わりのメタファー)、西宮さんが抱える世間という帰属社会に対する罪悪感は最後まで贖われることがない。
西宮さんだけは『障碍者はイノセントでなければならない』という呪縛に囚われたままになってて、観客に『それで良いの?』と思わせるものになっているのだ。
ラストシーンにしても、石田くんの精神的聾唖の解消が描かれているが、西宮さんの肉体的聾唖が解消されることは当然ない。
石田くんだけが救われるエンディングは、片手落ちと言われると反論しがたいものがある。

実のところ、西宮さんは完璧な被害者ではない。
劇中でも安達が言っているように、西宮さんはいつも謝ってて悪口や文句を決して言わない。
それは彼女が人に迷惑をかけているという思い込みによるものなんだけど、謝るってことは問答無用で謝る側が被害者に、謝られる側が加害者になってしまう。それはコミュニケートの断絶である。
しかしながら作中では安達があまりに悪者として描かれてしまっていて、西宮さんの無自覚の加害についてはほとんど印象がなくなってしまってる。
これが前述のコミュニケートについてのもう一つの大きな要素である。

でもなー。
じゃあ西宮さんがイジメっ子をみんな殴り倒して、カメラに向かってファックユーすれば良いかっつーと、それは西宮さんじゃなくてミラ・ジョボビッチとかじゃない?
これは漫画でさ、アニメでさ、オタク向けコンテンツなんだから萌えなくちゃダメなんだよ。
だからキャラとしてはこれで良いと思うし、どうしようもないとは思うんだよね。
ただ誰かが彼女に「君は良い子じゃなくていいんだよ」って言ってあげてほしかったなぁ、というのはあるかな。
プロフィール

左

Author:左
hideとマリリンマンソンとベクシンスキーと京極夏彦と金庸と今川泰宏と冲方丁と八房龍之介と高寺成紀と牙狼とガングレイヴ(アニメ)とマクロス7を神と崇めるサイト。(多神教)

bogiehouseアットmail.goo.ne.jp

< このHP(ブログ)はライアーソフト「 黄雷のガクトゥーン」のサポーターサイトです >

















































最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード