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バットマンVSスーパーマン


★★★

ザック・スナイダーという監督は経歴を見れば分かる通りアメコミマニアであるのだけれど(ウォッチメン、300シリーズ)、そこにさらにジャスティスリーグシリーズに繋げたいという会社の思惑が絡まって、随分と歪な作りになってしまった印象がある。

ジャスティスリーグメンバー周りは特にその影響が大きくて、顔出しだけするアクアマンとサイボーグ、いる意味が全然ないワンダーウーマン、時間移動して現れるけど劇中では全く意味が分からないフラッシュとか。

あと別シリーズのネタを突っ込むために夢のシーンが多くてとにかく冷める。
示唆的な意味を込めた夢のシーンを入れるのはせいぜい一回ぐらいが許容出来る範囲で、それ以上繰り返すと観客は物語から醒めてしまう。
しかも上述のフラッシュ登場シーンまで夢にしてしまって、もう設定までおかしくなってる始末。
(フラッシュは光速を超えて時間移動まで出来る存在だけど、夢の中に入り込むことはさすがに出来ないわけで)

それと誰もが分かっているけれどVSとついてても別にバットマンとスーパーマンがガチバトルするわけではない。
スーパーマンが戦うのは人質を取られたからだし、そのあとさらに強大な敵が現れるので協力して戦うわけだけれど、まあ東映マンガ祭りとか仮面ライダーみたいな陳腐な脚本である。
(ちなみに本作の原作(の一つ)であるダークナイトリターンズはちゃんと決着がついている)

脚本家の會川昇さんはこれを非常に東映っぽいと評したけど、見た感じ確かに東映というか、ほぼ毎年の大戦シリーズのノリ。
・タイトルをVSにして煽る
・実際は騙されてただけで、ガチバトルしない
・あとで巨悪が現れて協力して戦う
・ファンサービスでシナリオには絡まないけど全員集合したりする
俺は大戦シリーズのこういう緩くてぬるい脚本が嫌いなので、翻ってこのBvsSの評価も低い。
アヴェンジャーズの成功を目指して作られたシリアスな本作が結果的に日本の子ども向け作品に似たシナリオになっており、一方でジョークの飛び交うゆるいノリのアヴェンジャーズの新作シビル・ウォーが本作よりもシリアスな物語なのは皮肉というべきだろうか。
(シビル・ウォーは公開前だけど、第三勢力が出る様子もないし、原作を鑑みるとアイアンマンVSキャプテンアメリカの決着はつくので、本作のようなグダグダにはなるまい)

さすがにスーパーマンが太陽の光を浴びて復活するシーンを、仮面ライダーブラックRXと結びつけるのは牽強付会というべきだと思うけど、しかしスーパーマンの力の源が太陽であるということが劇中で説明されていないので、ご都合主義的に見える箇所でもある。
(アメコミに造詣の深い會川氏が勘違いした筈もなく、つまり上述の展開と繋げるとなんでも東映っぽく置き換えれると言ってるだけだろうけれども)


あとまあ、二人が戦う動機がとにかく弱いよな。
スーパーマンが躍起になってバットマンを追い詰める理由が本当に分からない。
とくにバットカーをぶっ壊すところとか意味不明すぎる。スピード違反の取り締まりか? そっちの街中でガトリングガンをぶっ放してる方はセーフなのか?
バットマンも最初のほうは分かるんだけど、自爆テロとか夢のせいで最初の動機がどっかいってしまっているし(「アイツは神じゃない」とか言い出す。いや、“強大な力を持つ者はその行いが正義であろうとも危険である”ってのが動機じゃなかったのか?)、そもそも自分の母親の名前を呟いただけで許してしまってて、なんだそりゃ感がすごい。



良いところも挙げておこう。

まずアクションがいままでで一番良かった。
ザック・スナイダーのアクションってCGバリバリのゲームムービーみたいで、はっきり言って目が疲れて眠たくなるという難点がある。(特に300の続編がヒドくて、劇場でガチで眠った)
今回のバットマンとスーパーマンが戦うシーンは動きに静と動のメリハリがあったこと、クリプトナイトの煙幕で力を失ったり、徐々に回復した力で反撃されたりと、ドラゴンボールみたいなドカバキバトルじゃなかったのはグッド。

カーチェイスシーンも激突!のようなパニック映画めいたしつこさと無敵さが爽快だった。


……褒めるところ少ないな。

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声優ましまし倶楽部


あまりにヒドすぎてTwitterのような検索しやすい媒体で感想を書くのが躊躇われる作品。

作画の小林尽はスクールランブルや夏のあらし!の作者。画力もシナリオも十分で両方ともアニメ化されている。
だからまあハズレはあるまいと思って読んだのだが――あまりに面白くなくて驚いた。
いや面白くないというか、ただただ不愉快だった。

すぐに他人を見下したり足を引っ張ったり勘違いしたりする主人公の性格がクズすぎてとにかく不愉快。
主人公の周りはというと、こっちもまたネットに情報を流したり、悪い噂を流したりするクズばっかで不愉快。
誰にも感情移入出来ないし、カタルシスのかけらもない。
女子高のバカ女をバカリウムの中に入れて観察するようなもので、ただただ不愉快で爆弾が落ちて皆殺しにならないかなとすら思う。

なお俺は読むときはざっと流し読みした。一ページ一ページちゃんと読むと不愉快過ぎてゲロ吐きそうだから。

こういうゲスな作品の反対意見として「これがリアル。世の中はこういう汚い面がある」みたいなのがあるが、そういう奴らは世の中に同じぐらい綺麗な面があるということを無視している。
汚い面ばかりを描くのは、みんな幸せで終わる童話の絵本と同レベルである。

あと声優をお題にした理由について、原作者はそうすればオタクが釣れるからと答えていたけれど、それ自体は俺は批判しない。
より売れそうなお題を選ぶのは商業的にクレバーで良いとは思う。
しかし全く知らない世界を完全な想像で(しかもヒドく下等に)描くのは、メリットよりもリスクのほうが大きくて商業的な理由が成り立たない。
はっきり言って業界に対する悪口である。
しかも内容は想像なのに名前は実在の人物をもじるっってのはどうなの?というのもある。

作者はAV女優らしいけど、少なくともエンタテインメントというものが分かっていないじゃないかな。漫画やアニメが好きな人が、自分にも作れると勘違いするような。
あるいは本人の面白いと思えるものが、他人とそうとう乖離しているということかもしれないが。

仮面ライダー1号

★★

仮面ライダーは夏のメインライター担当映画以外はおおむねヒドいというのが鉄則だけど、本作はシリーズ最悪の40周年映画と並ぶほどの出来。
敵に吹っ飛ばされてシーンが終わってたり(敵はトドメささなかったの?)、夜に戦ってたと思ったら違う場面を挟んで戦闘シーンが朝になってたり(一昼夜戦ってたの?)、怪人が少なくてショッカー零細企業みたいだし(ご町内すら征服出来なさそう)、怪人の声優みんな関智一だし(偉人システム)、ノヴァショッカー幹部も三人だから見た目単なる小競り合いだし(秘密結社とは)、電力を奪った筈なのに翌日会社に人がいたり(交通機関麻痺してるよね?)、そこのエネルギー関連は全くシナリオと絡まないし(契約書意味あんの?)、潜入とか言って簡単に教師になってるし(学校は部外者に厳しいと思うんだけど)、困ってもないのにタケルは助けを求めに行くし、この展開だとこの台詞かなと思ったら本当にそんな台詞だったり(台詞がテンプレでチープ)、藤岡さんが突然命について語りだすし(脈絡がなさすぎる)、死にそうな地獄大使に体を労われとか言うし(大使、無念のまま死亡)――これで半分ってところだ。(愚地克己ばりのキレ顔)

違法建築みたいなツギハギだらけで整合性のない破綻したシナリオに、アクションシーン皆無の中盤は昭和のメロドラマみたいな展開でひたすら退屈。
あの書き割りライダー大集合→40周年アターックの寒々しい展開に勝るとも劣らないクソシナリオだった。


では全く見る価値がないかというとそうでもない。
本作はクソ脚本のクソ映画であるが、見る価値は存在する。そう、藤岡弘、だ。

70歳を超えてアクションし、かつての声とポーズで変身し、画面に映るだけで昭和特撮みたいな空気になる藤岡弘、の存在こそこの映画の唯一の見る価値であり、★一つ分の評価値をもった存在である。
彼がいまなおヒーローであり続ける、それだけを見に行く映画なのだ。
なので本作は映画とかシナリオとか映像とかアクションとか考えず、藤岡弘、のPVと思って観に行かなくてはならない。
ほんと藤岡弘、以外のなにも残らない映画だった。

プロフィール

左

Author:左
hideとマリリンマンソンとベクシンスキーと京極夏彦と金庸と今川泰宏と冲方丁と八房龍之介と高寺成紀と牙狼とガングレイヴ(アニメ)とマクロス7を神と崇めるサイト。(多神教)

bogiehouseアットmail.goo.ne.jp

< このHP(ブログ)はライアーソフト「 黄雷のガクトゥーン」のサポーターサイトです >

















































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