放課後さいころ倶楽部 五巻発売イベント 個人的まとめ


5/17、中道裕大先生のアナログゲームイベントに行ってきたのでまとめ。
なお記憶で書いてるので正確じゃないかもしれないけど、そこはニュアンスをくみ取って頂く方向で。

場所はキウイゲームズ。日本橋だけど、オタロードとはほぼ対角の位置。(昔、ソフマップのあった辺り)
参加費は3000円。フリードリンク制。イベントはトークショー・フリーゲームタイム・ゲーム大会の三部構成で時間は1時~17時まで。居座っていた時間を考えるとカラオケより実際安い。
参加者は30人。どうやらほとんどはアナログゲーマーらしく、俺のようなアナログゲーム未プレイのガチ素人は異端だった模様。しかしトークの内容やルール説明は初心者にもちゃんと配慮されてて、イベント中に不便を感じることはほとんどなかった。

トークショーのゲストは三名。放課後さいころ倶楽部の作者、中道裕大先生。その編集の人(名前失念)。そしてグループSNEの安田均先生。
あとトークショーには参加しなかったけれど、友野祥先生も最後列の席に座っていた。

以下はそれぞれの印象。
・中道裕大先生
 ガチのイケメンで喋り方も柔和で理知的。親戚の京大卒の従兄と印象が似てるので、多分この人もインテリだ。(憶測)
・編集の人
 なんかアーティストっぽい外見。中道先生が真面目なイケメンならこちらは軽めイケメン。ゲッサンのお洒落オーラがヤバい。
・安田均先生
 外見といい喋り方といい、気の良い関西のおっちゃんという感じ。トークショーのお洒落オーラを良い具合に中和してくれる。ありがとう安田先生!(失礼)
・友野祥先生
 ツイッターアイコンそのまま。ほんと上野の絵描きよりも忠実な絵。愛嬌のある不揃いな歯並びとか、鷲鼻とか、眼鏡とか。なんかアニメキャラが現実に出てきたようで感動。

……ちなみに俺、このイベントに参加するまでグループSNEがゲーム制作会社とは知らなかった。てっきり田中芳樹のライトスタッフみたいな作家集団かと。ほら実際に作家になった人も多いし。アナログゲームに触れない人にとっては、小説の原作表記でしか見たことないもの。


●トークショー

トークの内容は主に参加者からの質問や、安田先生のアナログゲーム小話、ゲスト同士の質問など。
それぞれのエピソードを覚えている限り、以下に箇条書きする。

『質問:ボードゲームというジャンルの漫画で勝算はあったの?』
 ――ボードゲームも漫画も紙だからいけると思った。本を読む人はアナログゲームも好きだと思うし、Kindleで読む人はスマホゲームなどを好むのではないか?
 ――ただ元々はアナログゲームに限らず主人公が色んな遊びをする予定だった。野球とか。でも編集長が“アナログゲーム以降の回が面白くない。お前はもうアナログゲームが好きになってるからこれ一本にしろ”と言われたのでで、勝算があったのはむしろ編集長かもしれない。

『質問:ゲッサンの表紙にはいつなるの?』
 ――ボードゲームを表紙にしたときは、八割は描いたのであれで表紙を取ったということで。

『質問:アニメ化しないの?』
(司会者)企画が動いているならノーコメントでもいいですよ?
 ――いやないです。(笑)
(安田)アニメ化よりむしろ実写化したほうがいい。実在のゲームを映像で見せられるというのは非常に大きい。
(司会)NHKとか。
(編集)とりあえず東京に帰ったらNHKと繋がりのある人とアナログゲームで遊びます。

『質問:キャラの裏設定などありますか?』
 ――言っちゃうと劇中で使えなくなるので言えません。

『質問:キャラのモデルは?』
 ――メインキャラは自分の内面を(好奇心・理屈屋・引っ込み思案)それぞれキャラクターにした。ゲストキャラはそのときの物語の必要上で作っていてモデルはいない。
(司会)エミーは?
 ――いない。外人の描き方はこれだけしていれば良いという完璧なルールが二つある。語尾を伸ばすのと挨拶を母国語にすること!(会場大爆笑)

『質問:なぜ最初のゲームがマラケシュ?』
(安田)一、二話目はなんのゲームもしないし、三話目でようやくゲームが登場したのと思ったらマラケシュで驚いた。なんで!?(笑)
(店長)読んでたアナログゲーマーはみんな驚いてました。
 ――タイトルがサイコロ倶楽部なので、サイコロを使うゲームで、ルールが分かりやすくて、驚きがあるもので――と条件をあてはめた結果がマラケシュ。実際あの布きれの感触は衝撃的だった。(ゲームを取り出し布きれを参加者に回す)
(店長)割とマイナーなゲームだけど、漫画になってから問い合わせが増えました。

『質問:版権など諸々の事情を無視していいならどのゲームを登場させたい?』
 ――作話は自由にやらせてもらっている。ただ一話完結のスタイルなので複雑なゲームが出来ない。好きなゲームはアグリコラだけど、これを漫画にするとゲーム説明だけで二冊ぐらい埋まりそう。

『質問:ゲーム屋のモデルは東京なのになぜ漫画の舞台は京都?』
 ――初代編集がフックは大いに越したことはないという理由で。自分も京都出身なので愛着がある。ただ友人の声優が漫画の声を当てた動画を公開したとき、関西弁が大変だと苦情を言われた。(笑)

『質問:なぜ結婚式を下賀茂神社で?』
 ――うちの一家はみんな下賀茂神社で結婚式を挙げてきたので。理由はない。むしろ別の場所で挙げる場合に理由がいる。
(安田)下賀茂神社はグループSNEの前身の のとき、メンバー揃ってぶっ通しでRPGをやったりしてた場所。
(司会)すごい。ゲーム神社ですね。

『質問:一番やってるゲームはなんですか?』
 ――アグリコラ。いま漫画はアシスタントと二人で描いてますけど、よく対戦をするのでお互いの腕がすごく上がってる。他はカルカソンヌやパンデミックなど。カルカソンヌの大会には出る予定です。
(安田)アクワイア。仕事でたくさんのゲームをする関係で、どうしても新しいゲームは一、二度しか出来ない。やっても忘れてしまう。なので新入社員が入るたびにやってるアクワイアが必然的にやってる。

・カカオ
(安田)今度発売するカカオっていうゲームがアグリコラにかなり近いシステム
 ――(背後に積んである輸入版のを確認しながら)これ、まんまアグリコラじゃないですか。(会場爆笑)
(安田)でも会社は違うんだよ。
 ――違う会社がこれを出すのってマズくないですか?
(安田)プレイしてみると結構違った感じになってる。

・今後の展開
 ――昨日、ビールを飲みながら編集さんと今後の展開を相談した。長めの話をするかとか、ラブコメ路線を推すかとか。寝て起きて出した結論は――いままで通りで行こうと。(会場爆笑)

・クラマーは天才
(安田)劇中でクラマーの扱いが低いと思う。
(安田)クラマーは天才で、コンスタントに変なゲームを作るのがすごい。コンスタントに良いゲームを作るなら分かるけど。しかも面白い。どうやってるんだ。
カタンにつきっきり

・世界で一つのアクワイアセット
 安田先生のゲーム仲間が作った世界で一つのアクワイアセットを公開。あまりの出来栄えに参加者驚愕。
(安田)紙幣が海外の本物のコピーなのがマズい。(笑)
(司会)いまはユーロだからセーフです!

・スペインのゲームマーケットにて
(安田)スペインも周りに色んな国があるからたくさんゲームがある。前にスペインのゲームマーケットに行った帰り、ちょうどテロ警戒中だったから、警官に怪しまれたことがある。普通の人は一つ買うぐらいなのに、たくさん抱えてたから。(笑)

・枯山水ブームについて
(安田)一過性のブームは怖い。昔モンスターメーカーが当たったとき、どこもかしこもモンスターメーカーのコピーを作っていた。中には良いゲームもあったけれど。
(司会)粗悪品が多くて良いゲームが埋もれるということですか?
(安田)それもある。モンスターメーカー自体は素晴らしいゲームだけど、同じようなゲームばかりでは飽きられてしまう。バブルは弾けた時が怖い。


●フリーゲーム

トークショーが終わると、ゲストを交えてのフリーゲームの時間に。
ゲームは店にあるものならなんでもOK。ただしゲストには色んな卓を回ってもらう予定なので、軽い(短い時間で決着のつく)ゲーム中心。なお安田先生は持参した世界で一つのアクワイアをプレイ。
俺はぼっちなので傍観を決め込んでいたのだが、気を使った店長がどこかの卓が空くまでガイスターで対戦してくれることに。
……しかし作中で登場したゲームなのにすっかりルールを忘れていた俺。こういうイベントの時はせめて作品を読み返しておくべきだったなぁ。
ガイスターは二戦して二勝。一回目は青が脱出し、二回目は赤を四つ取らせての勝利。
作中でも言われてる通り、ルールは極めてシンプルで分かりやすいのに、戦略や心理の読みあいがあって非常に面白いゲームだった。
その後は店長の手引きで、一プレイの終わった中道先生の台に参加。
ゲームはお邪魔者。トンネルカードを出していき、それを繋げて伏せられた金鉱石マスに辿り着くのが目的で、何人かがそれを邪魔するという人狼ライクな協力ゲーム。
一戦目は良いもの側。敵側に邪魔する札がなかったようで、なんの抵抗もなくストレート勝利。
二戦目はお邪魔者を三人にしてスタート。今度も俺は良いもの側。良いもの側の一人がストレートに終わるのを懸念してセルフ狂人プレイをしたり、崩落カードを全てお邪魔者が持ってたりとかなり苦戦するも勝利。楽しかった。
人狼ライクなゲームとはいえ、演技ではなくプレイで人を騙すところが初心者にもプレイしやすくて良かった。しかし一度はお邪魔者をしたかったなぁ。どこでどう邪魔するかとかがすごく面白そう。
次はまた全然違うメンバーで、魔女が若返り薬を作るゲームをプレイ。(タイトルは忘れた)
任意で選んだカードを出していき、資源やお金を貯めたり、それを使って若返る(ポイントを得る)のが目的のゲーム。カードの効果はトップとボトムがあり、トップは効果は大きいが同サイクルが終わるまで結果が得られず、もし誰かが同じカードを出してトップ宣言した場合はトップの権利は後の人のものになる。ボトムは効果は薄いが、その場ですぐ効果を発揮する。そして最初にカードを出す人は必ずトップ宣言しなくてはならず、トップを取った人にその権利は譲られる。
説明を聞いてるとなかなか難しそうなゲームに思えたけど、一サイクルしたころにはすっかり理解できていた。
これは一ゲームが長めなので一戦のみ。初期に資源を貯めまくったおかげでまさかの優勝。
心理の読みあいとリスク調整の面白いゲームだった。場にお金があればお金を奪うカードを使うだろうとカウンター用に持っておいたり、逆に資源消費は持ってないだろうとトップ宣言したり。


●ゲーム大会

フリーゲームの時間が終わると、次は賞品を賭けた全員参加のニムト大会。
優勝賞品は中道先生のサイン色紙に、安田均先生の著作など。
まず一般参加者は七名ずつに分かれ、上位二名が決勝に上がるシステム。決勝ではシード枠で安田先生、中道先生も参加。ちなみに編集さんと店長も参加していた。(シードだったかは不明)
相変わらずルールを覚えていない俺は店長の説明を一通り聞いた後、自分の卓でゲーム開始。ゲームは詳しい人が先導してくれるのですごく楽。それに初心者に優しい。
で、ここでまさかの無傷勝利。ガイスターから数えれば実に六連勝で、ビギナーズラックもここに極まれりといった感じ。しかし山を登りきればあとは下るしかないということを俺は実感することとなる――。

決勝戦。
俺は早々に六枚目を出してしまい、ほぼ復帰不可能のダメージ。というか、中盤まで中道先生と安田先生のみ無傷という恐るべき展開に。
そして終盤。ついに中道先生が場で最低数を出して傷を負ったかと思うと、取る列を調整し唯一無傷だった安田先生が六枚目を出すように仕向け一矢報いる!
しかしそれも軽傷。結局トップは安田先生となり、サイン色紙はグループSNE事務所に飾られるというおとに。安田先生、おめでとうございます。


●サイン会。そして。

最後は中道先生のサイン会。
一応サインは用意されたイラストカードという話だったが、本に書いてもらう人も結構いた。
あと友野先生や安田先生もサインしてた。うーん、俺もルナルサーガの本を持ってくるんだった。
なおイベント参加費にはゲームレンタル料も含まれているということで、サイン会終了後も自由にゲームをしてもいいとのこと。
枯山水をプレイするグループもいれば、中道先生と安田先生はカルカソンヌでタイマンしたり、まったりした時間が流れる。(時刻はもう6時だけど)
俺は見知らぬ人々とニムトのリベンジをプレイ。二回プレイしてどちらも最下位という惨敗。
さらにインディアンポーカーのようなコヨーテというゲームもプレイしたがこれも敗北。ビギナーズラックも底をついたらしい。
まあ初心者なので負けて悔しくないわけではないが、それ以上に楽しかった。
結局、店を出たのは八時前。実に七時間近くもイベントやゲームを楽しんでいたわけだから、すごい充実した一日だったなぁ。
安田先生も言われていた通り、アナログゲームはコンポーネントが重要というのを実感した。ゲームシステムが面白いのはもちろんだけど、カードやアイテムが凝ってると見てて面白いし、それを集めたり手放したりするのはダイレクトな快感がある。俺はゲーム世代なのでオンラインゲームで遠くの友人と気軽にプレイしたいという思いはあるけど、コンポーネントに触れる感覚はまた別モノだ。利便性ではデジタルが勝るけど、それ以外の全てにおいてアナログが勝っているのは電子書籍と物理書籍の関係に似てる。奇しくも中道先生が言っていた紙の本→アナログゲーム、Kindle→スマホゲーム論を証明した結果になる。
あと顔を突き合わせてプレイするからか、俺のような初心者にもみんな優しかったのが印象的。プレイが終わったときやトイレですれ違った時も挨拶するし、なにやらスポーツ選手めいた礼儀正しさ。
スポンサーサイト
プロフィール

左

Author:左
hideとマリリンマンソンとベクシンスキーと京極夏彦と金庸と今川泰宏と冲方丁と八房龍之介と高寺成紀と牙狼とガングレイヴ(アニメ)とマクロス7を神と崇めるサイト。(多神教)

bogiehouseアットmail.goo.ne.jp

< このHP(ブログ)はライアーソフト「 黄雷のガクトゥーン」のサポーターサイトです >

















































最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード