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SFは衰退しました?

http://lanovelien.blog121.fc2.com/blog-entry-772.html

↑ちょっとこの記事について。

SF好きの中にはたびたびこういうSF衰退論を口にする人が多い。SF冬の時代とか。
けど実際のところSFが衰退したとはちっとも思えない。(個人の感覚ではあるけれど)
じゃあなんで衰退したっていう論調が出てくるかっていうと、つまり“自分が思うSF”が衰退したって言いたいのではないかと。

歴史好きとSF好きは偏屈が多いってのが個人的イメージなんだけど、実際むかしはガンダムはSFじゃないなんて論説もあったわけで。
上記の記事でも
“多少のSF要素、藤子F先生の提唱していたSF(少し不思議)は散見でしますが本格的なSF作品やスペースオペラ的なものというのは希少種とさえいえます。”
という一文があるけれど、これって少し不思議をSFに含まない(あるいは亜流である)と受けとれる。
いやいや少し不思議はSFでしょ。そもそも藤子F先生のSF短編シリーズもSF度に差があるわけだし一括りにゃ出来んでしょ。

まあここでの少し不思議は、日常ものにちょっぴりファンタジーが追加されたものとして定義しておく。
(多分、筆者もそういうつもりだと思う)


で、ラノベで本当にSFが鬼門かというと、そんなことは全くない。
“ところが翻ってライトノベルというジャンルに限っていうと、どうもファンタジーか日常系が主流です。”
とあるけれど、これはラノベの歴史を端折りすぎでしょ?
電撃文庫なんかは昔からSF色が強め。それは小説大賞の受賞作を見れば分かる。
第一回金賞:クリスクロス
第二回大賞:ブラックロッド
第四回大賞:ブギーポップ
第五回銀賞:コールドゲヘナ
と、いまじゃ一般のSF小説を書いてる人がチラホラいる。

最近でも禁書とかアクセル・ワールドとかアニメ化されてるものでSFは多い。
まあこの記事の人はこれらをSFには含めんだろうけど。

そもそも
“キャラの魅力を描こうとすると、そこに紙幅をさいてしまいますから、余計な世界観設定だの特殊語句を伴う科学理論なんていうものは敬遠されてしまうのです。”
というのは妙な話だ。世界観設定や特殊語句を使用するジャンルはSFだけじゃないのに、なぜSFだけを目の敵にするのか。
そもそもこれじゃ“余計な世界観設定だの特殊語句を伴う科学理論”がなければSFじゃないみたいではなかろうか。(揚げ足取りっぽくてもうしわけないが)

仮にグレッグ・イーガンが電撃小説大賞に応募したとしよう。
大賞をとるかというと、そりゃとらないと思う。だって明らかに中高生を対象にしていないからだ。
ラノベでSFを書くなら、ラノベの流儀でSFを書くべきなのだ。やたら女の子が出てくるのも、それが中高生に向けたSFだからである。


一つ一つ突っ込んでいくとキリがないけど、
“もしかしたら今後、ファンタジーと日常系が飽和状態になって陳腐化してしまうことになったらあらためてラノベでもSFが見直される時代が到来するかもしれませんね。”
こういう考えを持っているなら、なぜSFが陳腐化した/飽和状態になった/飽きられた、と考えられないのだろうか。

ラノベのブームはファンタジーと日常系ばかりではない。
伝奇が流行ったことも学園ものが流行ったことも、もちろんSFが流行ったこともあるのだ。
ただブームは必ず廃れていく。ジャンルは常に融合していく。
自分がいま流行ってないと思ってるものは、かつては流行っていたものだという可能性を忘れないで欲しい。

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光圀伝

★★★★★
史・詩歌・儒という文化人としての側面から、徳川光圀の一生を書ききった長編小説。
間違いなく現時点における冲方丁の最高傑作である。


前作(といって続編というわけではなく、作者の歴史小説第一弾という意味で)の天地明察に比べて、少なくとも二点勝っている部分がある。

まず文体の"格"である。
天地明察はややエンタメ寄りの感があったが、光圀伝には歴史小説としての文体の格調が備わっている。
ちょっと言葉にしにくい特徴なのだが、多分歴史小説を読む人間ならば分かってくれると思う。

次に光圀の心理描写。
狂おしいまでの自己実現への渇望。親の愛情に対する複雑な屈託。明暦の大火に対する激しい心情。
光圀というキャラクターを形作る内面には、作者の経歴や感情、東日本大震災被災者としての経験がありありと注がれている。
これ即ち文学である。


上記に加えてもう二点、この小説の面白所がある。


一つはミステリー要素。
物語の冒頭は、晩年の光圀が一人の男を殺すところから始まる。
彼は何者で、何故殺されねばならなかったのか? 物語の後半で明らかとなるその理由には、思わず膝を叩きたくなる。
水戸光圀の物語だからこその理由。まさにミステリー的な面白さである。

もう一つは天地明察のサイドストーリーとしての面である。
もともと光圀伝執筆のきっかけとなったのは、天地明察で光圀が改暦の支援者として登場したことによる。
当然、天地明察で描かれた渋川春海と光圀の謁見が光圀側の視点から描かれている。
登場のシーンこそ少ないが、前作を読んだ人間には楽しい、天地明察のボーナストラックともなっている。


これだけの要素が詰まって1900円と正直安い。
(というかハードカバーで1900円というのが既に安い部類。この厚みなら3000円を超えてもおかしくない。実際『ばいばい、アース』は2900円)

明暦の大火から復興とか、政治家として苦心する光圀や江戸老中たちとか、正にいま読むべき一冊。
作者贔屓を抜きにしても、これ、直木賞とる。

うーん大河にして欲しい。
いや年末時代劇とか、NHK土曜ドラマスペシャルとかでもいいからさ。

夏アニメ3


織田信奈の野望
★★★
タイムスリップした主人公が現代の知識でヒーローという、異世界召喚もののテンプレみたいなストーリー。
重厚な物語や豊富な歴史知識、驚きのトリックといった技巧的な部分は全くなく、むしろそんなものは女の子とキャッキャウフフするのに邪魔だとばかりに、徹底した気持ちのいいハーレムものに仕上げているのが逆に良い。
キャラデザも可愛いし、作画も安定。量産型萌えアニメの教科書のような作品。
プロフィール

左

Author:左
hideとマリリンマンソンとベクシンスキーと京極夏彦と金庸と今川泰宏と冲方丁と八房龍之介と高寺成紀と牙狼とガングレイヴ(アニメ)とマクロス7を神と崇めるサイト。(多神教)

bogiehouseアットmail.goo.ne.jp

< このHP(ブログ)はライアーソフト「 黄雷のガクトゥーン」のサポーターサイトです >

















































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