読書

『魔法の猫』
★★★☆
猫関連の小説を集めたアンソロジー。
SF,ホラー,ファンタジーとジャンルは豊富で、思った以上に読み応えがある。
また一作一作の分量も適切で、とにかく海外小説とは思えないぐらい読みやすい。
コード・ウェイナー・スミスとキングの飛びぬけた出来はさすがは巨匠。
でも他の作品も負けてない。ぶっちゃけハズレは一作もなかった。
(全部未読だったせいもあるんだろうけど)

『月よさらば』
★★★
小松左京のショートショート集。
星新一と比べてディテールのしっかりしているのが特徴。
個人的にはこっちの方が好み。
ネット回線がパンクとか、子どもが親には分からない言葉を話すとか、いま現在に通じる話も多くてSF作家のイマジネーションというものに驚嘆させられる。
これは科学技術ばかりではなく、人間というものを書いているからだろう。

『1Q84』BOOK1
★★★★
青豆と大吾という二人の視点から語られるストーリー。ほんの少し違う世界に入り込んだ青豆、文学賞に応募された少女の作品を清書していく大吾、最初は全く繋がりのない二人の物語がどんどんと絡み合っていく。
話題作というのは敬遠しがちなんだけど、なんだかんだ言って面白いのが村上春樹。
二つの世界と視点が絡み合う設定は同著『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』っぽいけど、リーダビリティはこっちのほうが上。
というかこれ、SFとかエンタメ小説に分類されるんじゃない?
BOOK1は青豆と大吾の関係、ふかえりの小説と1Q84の世界、教団の存在など、とにかく美味しい謎を散りばめまくっている。
それを上手く小出しにしていくから、とにかく次から次と読ませる。
ただこうも先が気になる書き方をされると続きが待ち遠しくて困る。
多分BOOK4まであるんだろうけれど、せめて半年に一作ぐらいのペースで出してくれないとやきもきする。

『ニンジャ・マスター ガラ』
★★★☆
バスタードの外伝小説。
忍者ガラの獣人たちの世界での活躍を描いた、劇中の空白期間を埋める作品。
とはいえバスタードを知らなくても十分楽しめる内容になっている。
(バスタードの主人公がD.S-ダークシュナイダー-ということだけ覚えておけばいい)
他人の作品であろうと自然に書く腕はさすが古橋秀之。
まあ、三話のはっちゃけっぷりは気が狂ってるレベルだったけど。
有名な話だから知ってたけど、まさかアレをオチにもってくるとは……。

バスタードを知らない人にもオススメ出来る良作である。
これを読んだ気にバスタードを読んでみるのもいいかもしれない。俺みたいに。

『ALPHAS ZETMAN ANOTHER STORY』
★★★
ZETMANの外伝小説。
真っ当なヒーローもの。ボーイミーツヒーローというのは少し響鬼っぽいけど、こちらはヒーローもまた未熟というのが特徴か。
このまま深夜特撮に出来そうなレベルはさすが。
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宇宙戦艦ヤマト2199 第一章


★★★

うん、これはヤマトだね。
つか声優の違和感のなさが異常。
特に佐渡さんの千葉繁、徳川機関長の麦人、真田さんの大塚芳忠の三人。
特徴的なオリジナル声優に対して、個性の強いベテランを当ててくるってのが上手い。お蔭で違和感が全くない。

物語的には序盤だけどよく出来てる。
でもガミラス人がガミラス語で話してるけど総統はどうなるんだろ?
国歌があるぐらいだから、今後はちゃんとセリフあると思うけど。
総統はやっぱ伊武さんがいいなぁ。


……しかし現代的な作画で改めて見ると、女性クルーの格好がエロすぎるな。マブラヴかよ。
でもそこは直さない出渕監督。分かってらっしゃる!

エグゾスカル零(2) ――いまの時代に読むべき作品――


――これ、スゴい作品だぞ。

環境に適応した甲殻哺乳類、人の形をした吸血生命――彼らを新人類と認めながらも、不屈の正義ゆえに断罪する覚悟。
甲殻哺乳類を人類と認めるも、見返りを求めない献身ゆえに自己破壊する猛。

不屈の意志。無私の献身。美徳とされている物事が『エグゾスカル零』という世界観を通すとあまりに歪んで見える。
かつて変身ヒーローとして描いた作品をこんな形で昇華せしめる山口貴由先生の手腕には心の底から脱帽した。

これほど真正面から正義の本質について問いかける作品は、マイケル・サンデルに次いで日本で二番目じゃないだろうか?


そして二巻の最後では個人の問題――正義と愛の対立――に踏み込む予兆をも感じさせる。
若先生がこれに対してどういった結論を出すのか、いまからすごく楽しみだ。

※ちなみに正義と愛の対立はFate/stay nightでも桜ルートとして描かれている。こちらでは“ただ正義を成すだけの存在”(=英霊=人を生かすために人を殺す虐殺者)を人間として歪んでいるとして、愛を肯定している。
 Fate/Zeroでは切嗣を“ただ正義を成すだけの存在”と“一人の人間としての煩悶”を描いている。(正義と愛の対立に関してはややはぐらかされた感があるが、前日譚ということを鑑みれば仕方ないか)
プロフィール

左

Author:左
hideとマリリンマンソンとベクシンスキーと京極夏彦と金庸と今川泰宏と冲方丁と八房龍之介と高寺成紀と牙狼とガングレイヴ(アニメ)とマクロス7を神と崇めるサイト。(多神教)

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