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チラ裏話

深見真という作家が好きじゃない。
嫌いと言わないのは、思想に問題があったり文章が下手だったりはしないからである。
この世からなくなれと思うほどではないのだ。
ただ、どれほど人気で評価が高かろうとも、やはり自分は好きになれないのだ。

実のところ名前それ自体は結構前から知っていた。
いまはなき富士見ミステリー文庫でブロークンフィストという、『カンフーの達人がカンフーの絶技で不可能犯罪しました』というミステリー的に完全にアウトなネタで、珍本扱いされている作者として。
既に武侠マニアになってた俺は、この作品を気には止めていた。
読むことはなかったけれど、別に条件として提示されているならカンフーだろうが魔法だろうが、ミステリーのネタにすればいいじゃないかというスタンスだったからだ。
しかしこの後の作品はヒドかった。

カンフーハッスル。
少林サッカーで有名になったチャウ・シンチーの武侠映画である。原題は功夫で、チャウ・シンチーらしいギャグの中に骨太な武侠ストーリーと、細かい武侠小説ネタが仕込まれた名作である。
で、これの小説版を深見真が書いているのだが……これがヒドい。
あまりに間違いが多すぎる。少林寺独孤九剣など、金庸の小説を読んでいれば間違える筈のないネタが飛び出してくるのだ。
つまるところこの人は武侠小説を読んでいないのだ。カンフー小説を書いていたのも映画の影響だったのだろう。(映画マニアっぽいので)
いや別にカンフー小説を書くなら武侠小説は必読!とは言わない。
無知は罪ではない。しかしノベライズという仕事を受けながら、碌に調べもしないというのは職務の怠慢ではないのか?
これ以降、彼の名前を意識することはなくなり10年以上が経過する。

それは単なるTwitterでのやりとりだった。
虚淵玄がハイランダーが戦ったりなんなりする文を投稿していた。それは三題話のようなことをライター同士でする遊びのようだったが、その企画者が深見真だった。
カンフーハッスルの恨みは消えないまでも、彼がヤングガン・カルバナルなどアクションものの小説を書いていることは知っていたので、まあ虚淵と趣味が合ったのだろうなぁと想像された。
しかし話はそこで終わらず、彼はサイコパスでアニメ脚本家デビューし、さらには劇場版でメインライターに近い活躍をしていた。
前者に関してはともかく、後者に関してははっきり言って非常につまんなかった。
サイコパスもサイコパス2もシビュラシステムという管理社会の中で善と悪という曖昧な境界についての物語になっており、そこが最高にSFしていたわけだけれど、劇場版サイコパスはその根幹であるシビュラシステムの設定が全く生かされていない。
単なる民衆を支配するためのシステムで、敵も単純な独裁者という、筋肉系ハリウッド映画のような内容。
サイコパスもサイコパス2も面白くて、期待して観ただけに正直これはショックだった。

以降アニメ脚本家や漫画原作者などで度々名前を目にするようになる。
アニメ脚本はどれも原作ありなのでそれほど問題はないが、漫画原作については相変わらず筋肉系ハリウッド映画の主演を女体化しただけのようなストーリーが多く、単調で面白くない。
あとどの漫画にもレズキャラがいて、これに関しては非常に不快だった。
これは同性愛が不快なのではない。レズキャラが女に平然とセクハラして、サービスギャグシーンとして成立させていることが不快なのだ。

ただ業界では売れっ子のようだし、人気もあるようなので、本当に個人的な好みの差なのかもしれない。
だから俺はこう言う。
好きではないと。
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野崎まど劇場


★★★☆

これは卑怯。

裏表紙からカバー裏まで本当に色んな短編をぶちこんだ実験的ギャグ短編集なんだけど、もうこれ、なんだ、完全に無法地帯。
なにせ最初の一篇からして2chの記号ネタみたいな西部劇だし。没ネタまで収録してるし。
あとラーメン繁盛記に大爆笑。これ画像の横にセリフのふきだし入れたら、もう完全に銀魂じゃねえか!

ラノベと一般文芸の壁が薄くなっている現代でこそ読みたい一冊。
一般紙では決して出来ない作風って俺は好きだな。

某作について


全く庇いようのない内容だった。

まず主人公の性格があまりに幼稚。
大学生のメンタリティと思えず、、登場人物の中にイタい中学生が混じっているような浮いた違和感がある。

幼稚は未熟と違う。
未熟は経験が足りていないことを言うが、幼稚は成長が出来ていないということだ。
小池一夫先生は自作について「主人公には弱点を、敵には欠点を作る」という作劇論を口にしていたけど、その例に則るなら未熟は弱点で、幼稚は欠点だ。

現実を捨ててオタクとして生きるというわりには全くオタクっぽさがない。
というよりオタクというよりも単なる精神的不具に見える。
話が進めば分かるんだけど、そもそもコイツにとってオタクってのはままならない現実からの逃避であり、現実の理想の代替物でしかなかったわけで、なんかオタクは気持ち悪い奴みたいな押しつけすら感じる。(被害妄想だろうけど)


とにかく好きな作家だし、ネガキャンをしたくないから作品名は伏せるけど、これの続編が出ても絶対買わないだろうな。


だったらなんでこんなこと書くんだよという自問に、この作品と主人公に対する不快感/嫌悪感についての正体を突き止めたかったからと答える。
駄作だったとか、作者の腕が鈍ったとか、そういう単純な結論にこの感情を放り込みたくないのだ。

冲方丁全仕事 補記

文庫版を読んでみると、手に入らない作品は記載されてないご様子。
『激闘!! PSY玉県!!』とか『運命の覇者』はともかく『沈黙の風思』とか『赤衣の使者』は角川ムック373に収録されてるんだから記載があってもいいのに。
(大型判版の方ではちょろっと触れられているけど)

本題に入ろう。
全仕事なんだからインタビュー系も全部記載して欲しかったのが正直なところ。
インタビューは難しくても帯ぐらいは。いやむしろ帯なら自分で出来るわってんで、自分で一覧にしてみた。

■小説系
・晴れた空から突然に…
本書こそ、古くて新しいエンターテインメントの代表であり、過去から今へとなおも旅を続ける雄大な飛行船そのものであるといえましょう。
これを手にするという幸運に恵まれた方は、ぜひこの船の乗客となり、ともに未来へと通じる面白さと贅沢とを味わってはいかがでしょうか。

 解説からの抜粋を帯裏に記載。
 新装版ストームブリング・ワールドの解説を田中芳樹が担当したのはこの時の縁だろうか?
 (あまりにすごい時間差だが)

・グアルディア
異常で過剰で破滅的に優しい守護者たち。
僕は彼らが、たまらなくいとおしい。

 SFマガジンの塩澤編集長が名づけたリアル・フィクション作家繋がりだろうか?
(マルドゥック・スクランブルはリアル・フィクション作品の第一弾)
 最初は冲方コメント帯ではなかったので、あまり目にする機会が少なかったと思われる。

・砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない
きっと僕も、一生忘れない。
嘘つきで泣き虫で悲しいほど優しい『汚染された人魚』こと海野藻屑――
彼女が必死に撃ち続けた「弾丸」の数々を。
起きてしまった事件のことを。

 富士見が企画した「にゅうっとグランプリ!」の一作。

・アバタールチューナー Ⅰ
冒頭から次の展開が全く読めない。
手加減なしに変貌し続ける物語は、
まるで万華鏡の中にぶち込まれた気分だ。
また一つ、ハヤカワでしか出せない傑作が誕生した。

 全五作になる同名ゲームの小説版。
 他の巻にも榊一郎や山本弘など著名な作家がコメントを寄せている。

・シンギュラリティ・コンクェスト
「『希望の物語』としてのSF」
混沌たる世界に誕生する、瑞々しい希望を真正面から描こうとした力作。SFをこのようにとらえ、描こうとする誠意を何より応援したい。

 日本人SF新人賞受賞作。審査に冲方丁が参加していた関係。
 全く関係ない話だが、まだ読み終えてなくて本タワーの中から探すのに苦労した。

・神話の力
世界中で文化と時代を超えて
人びとの心の風景を象る「神話」。
それが私たちに語りかけるものとはなにか?

 解説も担当。
 ハードカバー版を愛読書にしていた関係による。

・華竜の宮 上巻
人間への信頼、人間の価値を再獲得させてくれる傑作。
 日本SF大賞受賞作品繋がり。
 帯には他に宮部みゆき、貴志祐介の文も記載。

・大阪将星伝 上巻
「猛り、逆らい、激烈に全うする男の、なんと爽快な書きっぷり」
 裏面にも文の記載あり。
 最近の時代小説作家路線の流れからだろうか。

・アルヴ・レズル
超技巧作である。
今作をきっかけに、作者の成長の扉が開かれまくるに違いない

 裏面にも文の記載あり。
 2013年は帯文が多い様子。
 (まだ始まったばかりだが)

■漫画
・中嶋ヤマト版スプライトシュピーゲル 1巻
「ハードなものをハートで描いている。それが何より嬉しい」
 冲方丁が自作のコミカライズの帯にコメントを寄越すのは、じつは珍しかったりする。
 (後書きがあることは多いが)

・乱飛乱外 8巻
「よくぞここまで!超王道にして前代未聞!
 単純明快にして大ネタ小ネタ&女性キャラ特盛りフルコース。
 『やるならここまでやれ!』と教えられた一作、最高です。」

 なぜこの作品に?と思わずにおれない一冊。
 本作品はこの他『久米田康治』『奈須きのこ』『広江礼威』など有名作家が帯を書いてることで有名。

・デーモン聖典 1巻
『目を剥くほどの完成度』
 解説も担当。
 これまた意外な一冊。

・別にいやらしい意味じゃなくて一緒に住んでも構わないよマーガレット 1巻
「やばい、タイトルに騙された。二階堂さん、超面白いよこれ。」
 作者の二階堂ヒカルがオイレンのコミカライズを担当している関係。
 長くてアレなタイトルだけど、内容は生と死を扱った意外と真面目な作品。


■その他
・あおものくんの育て方
「いじって、眺めて、食べて、楽しい!
いい加減にやってよし!必ずハマるから!」

 SFとも歴史とも関係のないかなり珍しい帯。
 中に対談もあり。

SFは衰退しました?

http://lanovelien.blog121.fc2.com/blog-entry-772.html

↑ちょっとこの記事について。

SF好きの中にはたびたびこういうSF衰退論を口にする人が多い。SF冬の時代とか。
けど実際のところSFが衰退したとはちっとも思えない。(個人の感覚ではあるけれど)
じゃあなんで衰退したっていう論調が出てくるかっていうと、つまり“自分が思うSF”が衰退したって言いたいのではないかと。

歴史好きとSF好きは偏屈が多いってのが個人的イメージなんだけど、実際むかしはガンダムはSFじゃないなんて論説もあったわけで。
上記の記事でも
“多少のSF要素、藤子F先生の提唱していたSF(少し不思議)は散見でしますが本格的なSF作品やスペースオペラ的なものというのは希少種とさえいえます。”
という一文があるけれど、これって少し不思議をSFに含まない(あるいは亜流である)と受けとれる。
いやいや少し不思議はSFでしょ。そもそも藤子F先生のSF短編シリーズもSF度に差があるわけだし一括りにゃ出来んでしょ。

まあここでの少し不思議は、日常ものにちょっぴりファンタジーが追加されたものとして定義しておく。
(多分、筆者もそういうつもりだと思う)


で、ラノベで本当にSFが鬼門かというと、そんなことは全くない。
“ところが翻ってライトノベルというジャンルに限っていうと、どうもファンタジーか日常系が主流です。”
とあるけれど、これはラノベの歴史を端折りすぎでしょ?
電撃文庫なんかは昔からSF色が強め。それは小説大賞の受賞作を見れば分かる。
第一回金賞:クリスクロス
第二回大賞:ブラックロッド
第四回大賞:ブギーポップ
第五回銀賞:コールドゲヘナ
と、いまじゃ一般のSF小説を書いてる人がチラホラいる。

最近でも禁書とかアクセル・ワールドとかアニメ化されてるものでSFは多い。
まあこの記事の人はこれらをSFには含めんだろうけど。

そもそも
“キャラの魅力を描こうとすると、そこに紙幅をさいてしまいますから、余計な世界観設定だの特殊語句を伴う科学理論なんていうものは敬遠されてしまうのです。”
というのは妙な話だ。世界観設定や特殊語句を使用するジャンルはSFだけじゃないのに、なぜSFだけを目の敵にするのか。
そもそもこれじゃ“余計な世界観設定だの特殊語句を伴う科学理論”がなければSFじゃないみたいではなかろうか。(揚げ足取りっぽくてもうしわけないが)

仮にグレッグ・イーガンが電撃小説大賞に応募したとしよう。
大賞をとるかというと、そりゃとらないと思う。だって明らかに中高生を対象にしていないからだ。
ラノベでSFを書くなら、ラノベの流儀でSFを書くべきなのだ。やたら女の子が出てくるのも、それが中高生に向けたSFだからである。


一つ一つ突っ込んでいくとキリがないけど、
“もしかしたら今後、ファンタジーと日常系が飽和状態になって陳腐化してしまうことになったらあらためてラノベでもSFが見直される時代が到来するかもしれませんね。”
こういう考えを持っているなら、なぜSFが陳腐化した/飽和状態になった/飽きられた、と考えられないのだろうか。

ラノベのブームはファンタジーと日常系ばかりではない。
伝奇が流行ったことも学園ものが流行ったことも、もちろんSFが流行ったこともあるのだ。
ただブームは必ず廃れていく。ジャンルは常に融合していく。
自分がいま流行ってないと思ってるものは、かつては流行っていたものだという可能性を忘れないで欲しい。

プロフィール

左

Author:左
hideとマリリンマンソンとベクシンスキーと京極夏彦と金庸と今川泰宏と冲方丁と八房龍之介と高寺成紀と牙狼とガングレイヴ(アニメ)とマクロス7を神と崇めるサイト。(多神教)

bogiehouseアットmail.goo.ne.jp

< このHP(ブログ)はライアーソフト「 黄雷のガクトゥーン」のサポーターサイトです >

















































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